人の中で

狭い家ですが、洗面所で韓国語、リビングで英語、
娘の机の上では多言語がシャッフルで流れています。
そんなにいっぺんに!?と思っても、
やってみると、自分の立っている位置で、
聞こえてくることばが違って面白いです。
意識しないとそんな音すら入ってこないのも、また面白い。

私たちはたくさんの音や雑音の中で生きていて、
それらが全部同じように聞こえていたら、
きっと頭がおかしくなると思います。
でも人間てすごい。
必要な時に必要な音やことばを引き寄せて聞いているのだから。

いろんな音楽を聞くように、
いろんなことばが聞こえてくる。
ただそれだけ。

そうそう子どもに、
「ひとりでお留守番するの怖くない?」と聞いた時がありました。
「うん、CDが流れてるから大丈夫」と答えました。

我が子にとっては、
多言語が子守唄のような感じなのかもしれません。






先日小学校の先生が、我が校の子どもたちは誰がいらしても、
素晴らしいと褒めて下さるんですよ。
素直であること、挨拶ができることなど、
子どもたちの様子を話して下さいました。
でもね・・・ということばの続きがあって、

言われたことは本当に良くできるんです。
でも、言われなかったら・・・。
言われなければできないんです。
まだまだ育てなければならないことがあります。
その課題に取り組んで行きます。
そんなお話をされました。



言われたことはできるのに
言われないことはできない



丁度私は、週末に参加したヒッポの合宿のことを思い出していたので、
なんてタイムリーなお話しなのかなと思いながら聞いていました。
でもそれは全く逆な体験でした。


このプログラムは地域のメンバーが200人近く集まる、
大きな家族で参加する合宿でした。
まだ生まれて数カ月の赤ちゃん連れから、
学生、社会人、自分だけの時間を楽しめるようになった年代まで、
様々な世代が集まって年に一回開いているものです。
私はこの大きなプログラムを裏で支えるひとりでした。
なので合宿の準備からスタートまでの全体を見てきました。

はじめて参加する人。
大勢は苦手な人。
1年生から青少年だけの部屋に行くことに、
涙が出るくらい不安な子。
チビちゃんを連れてるだけで大変なママ。
仕事が終わって駆けつけるパパ。

ドキドキ、ワクワクな思いが
人の数だけあったのだと思います。
その中で感動することがいっぱいありました。


中でも青少年たちの行動の素晴らしさに、
本当に驚かされました。


合宿のしおりは事前に配られていたものの、
名簿や部屋割りが配られたのは現地に行ってから。
家族合宿ではありますが、
幼児以外は家族もばらばらな部屋割りです。
1年生からの青少年部屋は、
名簿にリーダー、サブリーダーと記してあって、
その配られた名簿でそれぞれが確認します。

第一部の全体のプログラムが終わると、
みんな部屋の仲間と移動を始めます。
知っている人もいれば、初めて会う人もたくさんいます。

誰に何を言われるわけでもなく、
高学年の子どもたちは、小さな仲間たちみんなに
声を掛けながら移動を始めました。
ご飯に行く時も、お風呂に行く時も、
夜のプログラムの時も、
もう仲間と一緒。
頼りにするのは親ではなく、
少し上のお兄さんやお姉さんたち。

ドキドキしている一歩を、支えてくれる仲間の中で、
自然に自分の力で歩み始める子どもたち。

その顔は見る見るうちに、自信に満ちた顔に変わっていきます。
生き生きとした表情、ピカピカの笑顔。
変化していくその瞬間が感動的でした。



部屋ではどんなことしたの?
合宿から帰って来て6年生の娘に聞くと、


移動する時は大変だからバディーをつくったでしょ。
20人以上いた大部屋では、みんなで大きな輪になって、
多言語で自己紹介したよ。
全員でゲームをやったのも楽しかったし、
失敗すると多言語を歌ったりしてすごく面白かったんだよ。
新しい友だちも、みんなたくさんつくっていたよ。


云う事を聞いてくれない子はいなかったの?


いないよ。
でも危ない所に上る子がいてね、ダメだよって云ったら、
いいんだよ!怪我するのは自分なんだからって云うの。
それでもダメなんだよっていったら、やめたよ。
1年生がね、お風呂に入ってもいいですか?とか、
ご飯を食べ終わったら、お部屋に戻ってもいいですか?って
聞いてくるんだよ。すごく可愛かった~。



頼りにされながら、たくましくなる子どもたち
優しくされながら、優しさを覚える子どもたち
かっこいいお兄さんやお姉さんを見ながら、
次は自分の番と思う子どもたち
やわらかく伸び伸び変化していく子どもたち



誰も教えないのに、
人に向き合うすべを覚えていく。
誰にも云われないのに、
全体の中で行動していく。
そんな姿がただただ眩しかった。


たった1泊2日の合宿。
自分自身も思う存分楽しみましたが、
心が本当にあったかくなった合宿でした。


人の中で学ぶこと、
ただただそれだけが大事な事。


たくさんのメッセージがあった合宿でした。










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2011-11-09(Wed)
 

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じんこは偉いな~e-278
まっすぐ子供の事を見て、褒めて、感動して…

私ときたら、ただただ自分のことばっかり!!
帰りの電車で「楽しかった?」「うん!」「だよね!ママも楽しかった~」って感じ…e-330
もっと大人的目線で物事を見られるようにならないかしらe-277
2011-11-14 23:31 | ふみちゃん | URL   [ 編集 ]

ふみちゃんありがとう。
一緒の空間にいて“楽しい”が共有できるってすごい意味があることだと思うな。ふみちゃん素晴らしい!
私は全体を見ていたけど、ひとりで見えるモノはほんの少し。
みんなの声に耳を傾けたり、子どもの視点から見えてくるモノがあったり、そんな重なりからあ~素敵な空間だったんだなって思ったの。
2011-11-15 20:57 | じんこ | URL   [ 編集 ]

プロフィール

じんこ

Author:じんこ
ヒッポファミリークラブ東長崎(東京豊島区)木曜日を主催するフェロウ。
趣味は多言語と模様替え。
明治や昭和初期の家具たちが持っている存在感を愛おしみながら、その力を借りて家族5人、67㎡という決して広くないマンション生活を、流れる多言語と模様替えによって豊かにしています。

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