吉行淳之介文学館へ

ねむの木こども美術館を後にして、吉行淳之介文学館へ。
どうしてこんなところに文学館があるのか、
それは中に入ってからわかりました。

朝ラジオ体操をした場所はこの建物の向かい側です。
白鳥がよく見えます。
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山をバックに本当に綺麗な、そして静かなところです。
こんな木もありました。
蝉の抜け殻がこの木にはびっしりくっついていました。
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まっ白い壁と瓦が印象的な建物です。
お庭から見た感じ。
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入口です。
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実は私、吉行淳之介さんの作品はひとつも読んだことがありません。
NHKの連続テレビ小説『あぐり』で、
主人公だったあぐりはお母様だということ、
妹さんは女優の吉行和子さんということだけ知っていました。

でもなぜか“かっこいい方”という印象だけはありました。

吉行淳之介さんです。
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ねむの木こども美術館と共通券を買っていましたので、
半券を見せて中へ。

扉が開くと靴を脱いで入るようになっていました。
誰もいません。
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吉行淳之介さんは芥川賞受賞作家。
どうしてこのねむの木村に、この建物があるのかわかりました。

吉行淳之介さんはご結婚されていたけど、
33歳の時に宮城まりこさんと出会ったのです。
まりこさんに宛てた手紙が何通も展示されていました。
きっといろんなことがあったのでしょう。
70歳で亡くなるまで一緒に過ごしていました。

まりこさんは彼から言われた
「最後まで、投げ出さずやるんだよ」
このことばを支えに、がんばっています。

“最後まで投げ出さず”

私の心に響きました。

ヒッポの前身は、子どもにネイティブな音で
英語を教えていくというグループでした。
今から40年以上前にスタートさせているのですから、
画期的だったかもしれません。

でもヒッポは多言語で自然にことばを習得していくという道を選んで
30年歩んできました。
なぜ“教える”という表現ではなく“歩んで”なのかというと、
先生はいないからです。

不思議だと思いませんか?
日本では義務教育から始まって、何年も英語を勉強しているのに、
“話せるよ”
自信をもってそう言える人はどれくらいいるのでしょう。

私も中学、高校と赤点ばかり取って、
先生に「お願いだからもう少し点数を取って下さい」
と懇願されていました。
今でも文法はよくわかりません。

どこの国に生まれた赤ちゃんも、
はじまりは『オギャ~』と産声を上げてこの世の中に出てくるのです。
段々に、そして自然に、自分のまわりで話されていることばを
家族の中で、お友だちの中で、たくさんの人の中で育てていくのです。
落ちこぼれてしまう人なんて誰もいないことば、
それが母語です。

人間にとってとても自然なプロセスで育つ母語。

日本語以外知らなかった私が、
英語にすら興味がなかった私が、

人間らしいことばの世界に惹かれたのです。
子どもたちを育てながらの14年は、見つけていくことばかりでした。

教えてもらったことばは育たなかったのに、
見つけていくことばは私の宝物です。
話せるか?話せないか?
そんなことを思う前に話している自分がいること、
子どもたちがいること、
その事実が“歩んで”きた道のりにあります。

“最後まで投げ出さず”

私もやっていこう。



中庭です。
綺麗に手入れされています。
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吉行淳之介さんの机にはお抹茶が供えてありました。
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お茶室もあります。
時々ねむの木学園の生徒さんがお茶を点てて下さるそうです。
この日はありませんでした。
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ここは吉行淳之介さんが暮らしていたところなのかな?
そんなことを思わせる落ち着いた空間でした。


あてもなかったこの旅、まだまだつづきます。






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2011-08-25(Thu)
 

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プロフィール

Author:じんこ
ヒッポファミリークラブ東長崎(東京豊島区)木曜日を主催するフェロウ。
趣味は多言語と模様替え。
明治や昭和初期の家具たちが持っている存在感を愛おしみながら、その力を借りて家族5人、67㎡という決して広くないマンション生活を、流れる多言語と模様替えによって豊かにしています。

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