マトリョーシュカのお財布

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今や日本でもメジャーなキャラクターになった、
ロシアのチェブラーシュカやマトリョーシュカ。

チェブラーシュカは本当にロシア国民に愛されている、
物語であり、キャラクターです。
10年くらい前に日本の映画館で上映されたのを覚えています。
それから少しづつ、日本にもあのお耳のデカイキャラクターが、
浸透して行ったのかな。

マトリョーシュカはロシアの伝統工芸品。
色鮮やかでいろんな表情のある、入れ子式になっているお人形。
日本では様々なグッズに、可愛いマトリョーシュカが描かれ、
かなりのスペースをもって販売されています。

どうしてこんなに愛されるキャラクターへとなって行ったのでしょう・・・?

長女はこの2つのキャラクターが好きです。
なんとなく集まっています。

でもそのきっかけは、お店で出会ったキャラクターというよりは、
10歳の時にはじめて一人で行ったホームステイが 
“ロシア”という国だったからかもしれません。
小学校3年生の時に、ロシアへ行くということを自分で決めていました。

5年生になった夏休みの2週間を、
ロシアで過ごす中で娘は誕生日を迎えました。
ママが作ってくれた手作りバースデイケーキに、プレゼントのマトリョーシュカ。
同じ年の仲間たちとはじめて海を渡たり、それぞれの家庭の中で過ごして来た時間は、
今でも娘の宝物です。
チェブラーシュカにも、マトリョーシュカにも、
ロシアでの思い出が詰まっているのです。

新潟空港のデッキで空を眺めながら、
子どもたちを乗せた飛行機が見えた時は、
“帰って来たんだ~”
ただそれだけで涙が出ました。

みんな出発した時の顔とはまったく違う顔で帰って来ました。
どの子も最高の笑顔で、やり切った顔をしていました。

帰りの新幹線の中、ロシアでの話は止まることがありませんでした。
話したいこと、伝えたいことが沢山あるようでした。

私は「ロシアって自分が思っていた国とは、どんな違いがあった?」
今にして思えば、大人ってこんなしょうもない質問をしてしまうんだなって感じですが、
娘の答えは「え?」って言った後に、

「思っていたことなんて何もないよ」という答えでした。。。

今でも覚えています。
ハンマーで殴られたような衝撃を。

この情報社会の中で、私たちはどんなふうに外の国の出来事を見ているんだろう?
その国の姿はどんなふうに映り、そこで暮らす人をどんなふうに思っているのだろう・・・

子どもたちはなんの先入観も、偏見もなく、その国の生活に飛び込んで来たんだ。
自分の澄んだフィルターで、ロシアを見て、感じて、生きて来たんだなってことを強く感じました。

自分の目で見たものだから
自分の耳で聞いたことばだから
自分の心で感じたことだから

信じられるもの。
知識としてではなく、体験として自分の体に刻まれたもの。
だから一生の宝物なんだって思いました。

10歳で海を渡る、本当の意味を娘から教わった気がしました。


下北沢を歩いている時、雑貨と洋服を扱っているお店で、
長女はマトリョーシュカのお財布を見つけました。
ずっと私のお下がりのお財布を使っていたので、
前々からお財布が欲しいと探していました。
でも自分のお小遣いでは、なかなか手が出ません。。。

しばらく眺めていると、
「誕生日だから買ってあげようか?」
と夫が声をかけていました。

・・・

もしかして、はじめての体験?

必要なものを買ってもらうことはあっても、
欲しいものを買ってもらうなんて。


この日一日、娘はそのお財布を眺めて本当に嬉しそうでした。
下の2人が寝た後に、

「ねえ、凄いと思わない?」
「何が?」
「お財布を買ってもらう時、妹たちはひと言も“いいな~”って言わなかったんだよ」

私には信じられない光景でした。
姉の誕生日はまだ先で、自分の誕生日はもう過ぎていて、
姉妹からカードをもらっただけで、
プレゼントなんて何もなかったのに、
このタイミングで妹は何も言わなかったのです。

あの年頃の私だったら・・・と考えると、信じられないのです。

長女は「全然気づかなかったけど、本当だね。
   私が何度も何度も、いいでしょ~いいでしょ~って見せびらかしても、
  “いいよ~いいよ~すごく可愛いよ!”って言ってくれていたんだよ」

そのコメントを聞いてさらに倒れそうでした。

「きっとあなたがそんなふうに妹たちに接してきたんだだろうね。
 だからそう出来るんだろうね」

そんなやり取りを長女としましたが、
“この子たちは一体だれの子なの!?”

私の血は相当~薄いなって思いました。

夫はものを欲しがりません。
ひとつのものを本当に長く大切にしています。

私は欲の塊です。
あれが欲しい、これが欲しいといつも思っています。

私はそんな人間なのです。


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2011-07-15(Fri)
 

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素敵な話だね~e-266
ドーチカも本当に素敵な子達ねe-250
もうすぐロシアへ旅立つ娘へ、このブログを読んであげたいと思います。
マナティーにも、ずっ~ずっと忘れられない思い出が出来ることを、母として願わずには居られないません。
私もお迎えで泣くな!絶対!
2011-07-19 23:56 | ふみちゃん | URL   [ 編集 ]

ふみちゃんありがとう~。
あの小さな体でね、スーツケース持って旅立って行くんだよね。
想像するだけで涙腺ゆるみます。
2011-07-20 09:20 |  | URL   [ 編集 ]

プロフィール

じんこ

Author:じんこ
ヒッポファミリークラブ東長崎(東京豊島区)木曜日を主催するフェロウ。
趣味は多言語と模様替え。
明治や昭和初期の家具たちが持っている存在感を愛おしみながら、その力を借りて家族5人、67㎡という決して広くないマンション生活を、流れる多言語と模様替えによって豊かにしています。

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