ことばのこと

これはアメリカの赤ちゃんが
飲んでいたミルクの空き缶です。

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アメリカへ旅立った時は、
わずか2カ月だった末っ子の赤ちゃん。

ミルクを飲ませたり。
お風呂に入れたり。
おむつを替えたり。

ホストファミリーの6人子どもが居る中で、
長女となった娘が、お母さんを支え、
赤ちゃんの面倒をみていたのでしょう。

この缶を見て思い出してね。
ママからそう云われたそうです。


命を育てること。
小さい兄弟たちと一緒に自分が育つこと。
ママやパパと一緒に家族を築いていくこと。


自分のイヤロン(留学)は“家族”と云い切る娘。


そんな娘が昨日のワークショップで、
“ことば”について話していました。


ヒッポ(多言語)の中で大きくなってきた娘。
でも英語は全然わからない。。。
アメリカ留学はそこからのスタートでした。


行きの飛行機の中で急に怖くなり、
ずっと泣いてた。


成田で笑顔を残し出発して行った先に、
そんなことがあったんだ。。。
帰国してはじめて聞くエピソード。


でもアメリカでの生活が始まって、
ヤバイ英語が全部わかる!うち天才かも。


ヒッポをやっていると、どこの国に行っても、
相手の云ってることがわかるという自分に出会い、
自分を驚かせるというか…
ことばへのスタンスが変わっている自分に気づきます。


みんなの云ってることは全部わかる。
でも答えることがことができない。。。

そんな時、3歳の弟を見ていて、
この子は細かい意味はわかっていなくても、
みんなのマネをしている。
まるごとマネしているだけなのに、
そのことばを使うタイミングはいつもピッタリ。

こんな繰り返しの中で、
この子は間違えなく英語を話すようになるんだ。

そう思ったその時から、全部マネするようになった。
そうしたら、今まで頭の中にあった日本語がなくなり、
日本語のフィルターを通さずに英語がわかるようになった。

話そうと思った時、全部“音”で入ってるから、
間違えようがないんだよ。
そこから話すことが怖くなくなったし、
誰とでも話せるようになった。



日本語で、てにをはを間違えないことと一緒なんだ。
娘にとって、英語は母語習得と同じ道筋で話せるようになったんだ。



このやり方ならどんなことばを話すことも、
簡単だと思う。

アメリカに行って家族をつくって、
英語も話せるようになって、
またアメリカに帰りたい!そう思っていたけど、

今はもっといろんな国に行きたい。
いろんな国のことばを話したい。




この日の午後、帰国した高校生たちが
20人以上参加した懇談会がありました。


今朝、日本に着いて、そのままここに来たという、
フランスからの帰国生、
昨夜遅くに帰って来たカナダからの帰国生、
前日帰って来たドイツの帰国生、
数日前に帰国したイタリアの帰国生、
そして帰国して数週間経つ、アメリカからの帰国生。


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みんなその国のことばで話してくれる姿は、
日本人じゃないみたい。
ハグをした感触も国によってずいぶん違う。


16、17年日本人として育ってきた彼らが、
たった10カ月の生活でここまで変化してくるなんて…


みんなその国で生まれた赤ちゃんなんだ。
なんかこれって凄いことじゃない?


国も違えば文化も違う、もちろんことばだって違うのに、
仲間のことばに反応し、キラキラした瞳を向けている彼らに、


本当~~~に感動。


やり切った自分自身に誇りをもっている彼らが、
仲間のことも誇りに思ってる。
そんな感情が伝わってくるのです。


いや~人間てすごいね。
人間て素晴らしいね。


あの空間にいるだけで
そんなことを思わせてくれる。。。



今日はいよいよ、メキシコ・スペインからも帰国!
娘は今日もイヤロン帰国報告部屋へ。



~帰国報告会~ 
 
 7月6日(土)
 文京シビックセンター・スカイホール 午後6時半~8時半

 アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、
 8人の留学生が自分の体験をことばにしてくれます。


 7月15日(月・祝)
 国立オリンピック記念青少年総合センター 
 カルチャー棟大ホール(収容750人)
 午前10時半~1時
 
 ヒッポファミリークラブから留学した高校生が開く、
 帰国報告会です。


どちらも、年齢に関係なくどなたでもご参加いただけます。
リンクのホームページから申し込み、または直接会場へお越し下さい。
 

 
きっとたくさんの感動に出会えると思います。







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2013-07-02(Tue)
 

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おかえり

ひなたちゃん、おかえりなさい。
とても素敵な時間を、家族と共に、大勢の人と共に過ごしたこと。感じます。

我が家のホームステイ受け入れも終わりました。
残り2日のところで、私のドイツから来た娘は東京に戻されました。

じんこさんの講演を聴いた日が遠い昔に思います。

この10ヶ月。

おゆきに会いにいったり、いろいろ悩んだり、すべての感情が放出しました。ヒッポも退会しました。

そして、それでも、家族になるため?というより家族だから想いを尽くした時間でした。

でも、我が家のムスメは、最後に約束をやぶり、皆からいただいた愛情をあっさりとゴミ袋に捨て、そして、嘘をついて。
なぜ、そんな行動をしたのか。

わかりあえることなく、学校の先生も、私達家族も、関わってくれた皆のため息だけを残して、帰国しました。

たくさんの子供たちそれぞれの、イヤロンがあるのでしょう。

ひなたちゃんのイヤロンの報告をみてると、癒されます。

今は、この時間の意味を、この出会いと過ごした時間を、かみしめています。

いつか、直に報告聞きたいな。

あ。そのためには、ヒッポにもどらなきゃダメかー笑。
2013-07-03 10:14 | KIRARI | URL   [ 編集 ]

KIRARI思いを書いてくれてありがとう。
そしてこのブログを読んでくれていてありがとう。

私は、我が子を含め親として子どもたちを送り出した責任と、
ホスト家族の想像も出来ない苦悩と葛藤に思いを馳せなくてはならないと思っています。

送り出した責任とは、
子どもやホスト家族を信じること。
子どもたちの体験全て受け止め、受け入れて行くこと。
ホスト家族に感謝を伝えること。

ホスト家族の苦労と葛藤は、
立場になってはじめてわかることです。
想像をしてもしても、その家族、ホストとなったママにしかわからないことがあります。

私は数年前ヨーロッパの高校生を、長期(4カ月)受け入れたことを思い出しました。
褒めてあげることも、彼の存在を受け止めることも最後は出来なくなりました。
家族みんなが…というのではなく、私がそうなってしまいました。
感謝のことばも残せずに去って行く彼から、何を学ぶというのか…悩みました。

最後は我が家のカギまで無くし、ヨーロッパに帰った際には彼ではなく、
彼のママからいきなり『家の子は何も悪くない』電話口から聞こえてきたことばに、
返すことばもありませんでした。


良いことは何もなかった。
ただこの負の体験から学ぶことはたくさんあった。


こんな表現が許されるのかわかりません。
でもあの時はそうしかことばに出来なかったの。。。


今思えることは、あの受け入れは私の為にあったのだと思います。


きっともう会うこともないだろう。
そう思って彼のアプリケーションも全て捨ててしまいました。


そうしたら数年後、ひょっこり我が家を訪ねて来たの。
あんな嫌な終わり方をしたのに、なんにも無かったように。


その時はじめて、よく来たねってハグ出来て、
止まったままだった私の気持ちがまた動き出したんだよね。


きっとKIRARIの体験は関わったみんなの財産になっているね。
ありがとう。


本当にありがとう。
よく頑張ったね。


ひなたと仙台に行く時には会いましょう。
きっと行くよ。
待っててね。



2013-07-03 11:15 | じんこ | URL   [ 編集 ]

ありがとう

ありがとうございます。

読んでいて気がつきました。
最後の最後。
学校から電話がきて、嘘をついていたと報告されたときに、私はカルメンを受け入れることをやめたんだなと。

10ヶ月。長いですね。

感謝の言葉も、謝る言葉も、
のこすことのできないカルメン。
自分からのアプローチはできないあの子が、唯一、したこと。

この家にステイしたい。

この家には、コミュニケーションとルールがあるから。わたしは結婚したら、絶対にこの生活を思い出します。

そう言っていたこと。

あれは、あの子の精一杯のアプローチだったのかもしれません。

交流は深いですね。

非常に疲れたけど、機会があったらまた受け入れするかもなと思います。
やっぱり、人との出会いを信じたいのかな。

一歩、消化して前に進めたかもしれません。ありがとう。

2013-07-13 06:39 | KIRARI | URL   [ 編集 ]

プロフィール

Author:じんこ
ヒッポファミリークラブ東長崎(東京豊島区)木曜日を主催するフェロウ。
趣味は多言語と模様替え。
明治や昭和初期の家具たちが持っている存在感を愛おしみながら、その力を借りて家族5人、67㎡という決して広くないマンション生活を、流れる多言語と模様替えによって豊かにしています。

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