オープントラカレ講座・中村桂子さん

3月20日 オープントラカレ講座がスタートしました!

以前にもこの講座のことを書きましたが、
今年で6年目になるオープントラカレ講座。
全13コマの講座には、物理、生物、音楽、芸術などなど、
各分野の研究者がいらして、お話しをして下さいます。

ここまで多様な分野の方々と、
普通の主婦が出会えるのは、
たぶんヒッポしかないのでは・・・

ヒッポにはシニアフェロウと呼ばれる、
様々な分野の研究協力者がいますが、
ノーベル賞を受賞された、
南部陽一郎さんもそのお一人。

何年か前にお会いした時は、
まさかそんな偉大な研究をしている方とは知らず、
(だって普通の主婦ですから)
私は中国語が話せるようになった体験を,
先生にお話ししました。


2人で肩を並べて歩いた帰り道、
『あなたは本当に楽しそうに話をするね
 それはとても大切な事だよ』

やさしくそう云ってもらったことを、
今でも鮮明に覚えています。


人間にとって一番自然なアプローチで、
ことばをやっているだけなのに・・・


そんな人たちを引き寄せてしまうヒッポって・・・凄い。



今回、第一回目の講座は、
中村桂子さん(生命科学/JT生命誌研究館館長)
桂子さんもシニアフェロウのお一人です。

今年は280名を越えるお申込みがありました。
その中で、私は娘たちと司会をさせていただきました。

ちょっぴり緊張しました。

娘たちは緊張しないようです。
『なぜ?』と聞くと、
『ヒッポだから』と云います。

ふ~ん。


昨年は震災直後で、
この講座は中止になってしまいました。
その時のことを振り返りながら、

“想定外”

このことばがずいぶん使われていたでしょ。
でも自然は知らない、わからないことがまだまだあって、
いつだって思いがけないことが起きる。

自然とはそうゆうもの。

その中で私たちは生きているのに、
想定外というのは、ずいぶん傲慢じゃないかしら?

人間は生きものであって、
人間も自然の一部であること。
つながりの中に自分がいることを忘れてはいけない。

 人とのつながり
 他の生きものとのつながり

人間だけではないもののことまで考える。
傲慢さを反省して、新しい生き方を考えなくてはね。



そう話す桂子さんの語り口は、
優しくて、そして強かったです。



人間にしかないものは、
 
分かち合う心
想像する力

ものみな一つの細胞からできていて、
チンパンジーと人間のDNAはほとんど一緒。
でも見えないものを思い浮かべる力は、
人間にしかない。

便利に慣れきってしまうと、
想像が衰えてしまう。
想像するということは、
優しさ。




想像することは優しさ。
素敵なことだな。。。

ヒッポをやっていると、
わからないことばの世界で、
想像するということを、
無意識にやっています。

誰かと比べることばかりだった私から、
そんな小さな物差しを取り除いてくれたのは、
想像するという行為だったんだ。。。



人類は分かち合って生きてきた。
こうゆうことが出来るのが“人間”であり、
人間らしく生きるということ。

 
 人間らしく生きる


人間らしく生きるということは、
あたり前なことだけど、
あたり前がどうゆうことなのか考えないと、
見失ってしまうんだなと思いました。



生きものはプロセスが大切であり、
(過程に意味がある)
多様であること。

機械は均一であり、便利。
速くて、思い通りにいって、手抜きができる。

・・・



桂子さんのメッセージは厳しいようで、
優しいな~。


たくさんの親が、
思い通りにならない子育てに、
悩んだり、怒ったり、
窮屈になっているのではないかな・・・

私たちは機械じゃなくて、生きものだから、
比べてもしょうがない。
思い通りにいかないってことは、
思いがけない楽しさもあるということ。
結果を急ぐのではなく、

 プロセスを見ること
 プロセスを楽しむこと

それが生きるってこと。


私はことばの世界を重ねながら、
桂子さんのことばを受け止めていました。



どこまでも大きく、
どこまでも深いメッセージを・・・





前日、卒業式を終えたばかりの長女は、
友との別れを惜しむように、
夜遅くまで仲間と過ごしていました。

眠い目をこすりながら向かったオープントラカレ、
「どうしてトラカレに参加するの?」

私にそんなことばを投げかけてきました。

自分の意思だけで申し込んだものではないことは、
明らかでしたが、私にも揺るぎない思いがありました。

大きくなった娘たちと、
こんな時間を持てることは、
もうないかもしれない。


自分の人生を切り開いていく時、
きっとその世界を、
ことばで見つけ、
ことばで切り開いていくだろう。
そう思えるから、

この出会いと、
この時を大切にしたかったのです。


時間と空間を家族で共有する、
ヒッポという活動の中で、
たくさんのことを見つけてこれたから、
そう思えるのかな。。。



娘は、

『分かち合うことと想像することは、
 人間にしかない能力であり、
 ヒッポは、聞こえてくる音やことば、
 目の前に居る人に、想像を膨らませ、
 ことばや体験を分かち合っているところだから、
 とても人間らしいことをやってるんだとわかりました』

そう話していました。




冒頭に、
『緊張しないよ、ヒッポだから』

さらっと云ったそのことばの向こうに見えるものは、
人間らしくいられる場所への信頼感なんだと思いました。


子どもたちはわかっているんだ・・・
やっぱり凄い。
やっぱりかなわない。








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2012-03-22(Thu)
 

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ヒッポの体験をしようと資料請求をしたところヒッポ通信でじんこさんのブログを拝見させてもらいました。三人のお子様を立派に育てている子育て術を参考にさせてもらいたいです。また、お部屋のインテリアや配置など参考になることが沢山あり、これからも欠かさずブログ拝見させていただきます。一歳の娘と4月にヒッポファミリーの体験に行く予定です。多言語のシャワーを浴びさせたいのでとても楽しみです。
2012-03-28 16:51 |  | URL   [ 編集 ]

嬉しいです。誰かに伝わって、誰かと共有、共鳴することが出来たら素敵だなって思いながら、自分自身や夫のこと、子どもたちとの日常をつづっています。ヒッポは人の数だけいろんな体験があります。外から見たらわかりにくいこともあるけど、魅力がいっぱいです。私はどんな子育てをするかなんて立派なスタートではありませんでした。でも今わかることは、どんな人に囲まれて育っていくかが大切なことなんだと思います。ヒッポをやっていたらきっと出会えますね。楽しみにしています。そして我が家に遊びに来て下さい。
2012-03-28 19:59 | じんこ | URL   [ 編集 ]

ご返信ありがとうございます!じんこさんのブログにはまってしまい、全て読んじゃいました(^^) 娘さんの受験で、渡した手紙の内容に感動致しました。「自分が優しくできるのは、他人から優しさを与えられていたから…」これを聞いただけでもヒッポって素敵な人が集まっているんだなと想像できます。そして、この言葉を言えるじんこさんみたいな、母親に私もなりたいです。申し遅れましたが、私、福島と申します。いつかお会いできる日を楽しみにしています。
2012-03-28 22:06 |  | URL   [ 編集 ]

プロフィール

じんこ

Author:じんこ
ヒッポファミリークラブ東長崎(東京豊島区)木曜日を主催するフェロウ。
趣味は多言語と模様替え。
明治や昭和初期の家具たちが持っている存在感を愛おしみながら、その力を借りて家族5人、67㎡という決して広くないマンション生活を、流れる多言語と模様替えによって豊かにしています。

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