手紙

いやぁ~寒いです。
子どもの頃は、春も夏も秋も冬もみんな好き!
と云ってましたが、やっぱり暑~い夏がいいな。
夏生まれだからかな。
我が家は7月生まれのB型ぞろい。
(血液型は不明もいますが…)
似ているようで似ていない個性派ぞろいですが、
あまり気になりません。
いい刺激をもらっています。

あちこちに積もり積もった、
私の出しっぱなしなモノたち。

もう我慢ができなくなったので模様替え。
でもこのことはまた今度。




カツサンドを持たせて試験に送りだした娘ですが、
あの日、実にさわやかな笑顔で帰って来ました。

「あ~ぁ、やるだけやったから結果はどうでもいい!」

ん~~なんて素敵なセリフでしょ。
そんなふうに思えるのなら、本当に結果がどうであれ、
次に進んで行けそうです。

面接と作文があったので、
「どうだった?」と聞くと、
「あのね、出題された題名は“手紙”」

ん?手紙・・・意外な出題だな~。

「でね、まず心の中で考えたの・・・そしたら、
 マウリッツィオのことと、お母さんのことが浮かんできたの」

ちょっと興奮してました。

娘はイタリアから来たマウリッツィオに渡した手紙と、
自分がロシアに行く時に、私からもらった手紙を思い出したというのです。
私が手紙を渡したの?
その記憶はすでになかったのですが、
マウリッツィオのことは今でも鮮明に覚えています。

あの日のことを思い出すと、今でもジ~ンとします。


イタリアのフィナレリグレという街からやって来たマウリッツィオ。
2週間という短い滞在でしたが、イタリア語しか話せない彼と、
私たちの生活はちょっとズッコケながらも、笑いがいっぱいある2週間でした。

最後の日の出来事です。

部屋を掃除していると、娘のベットから手紙が出てきました。
“マウリッチオへ”
と書かれた手紙には、彼と過ごした時間がどれほど楽しくて、
お別れがどれほど寂しいか、でも“ありがとう”という思いが、
書かれていました。

学校から帰宅した娘に、
「今日は最後の夜だから、あの手紙をマウリッツィオに渡したらいいよ」
と伝えました。
でも娘は首を横に振って「渡さない」と云うのです。
「どうして?」と聞くと、
「これはマウリッツィオにはわからないことばだから」
そう云って下を向いていました。

「大丈夫あなたの思いは伝わるよ」
どう云っても首を縦には振らず、
「渡さない」というばかりでした。

仕方ないなと思って、晩御飯の支度をしていると、
以前彼からプレゼントされた、
イタリア語と日本語が書かれた辞書を取り出し、
自分の思いと同じことばを探し始めたのです。

まだ3年生でローマ字も習っていなければ、
イタリア語だって書いたこともない、
もちろん辞書の引き方だって知らないのに。



その日マウリッツィオは、一緒に来日した仲間と
箱根に出かけ、夕方に帰宅しました。

夜、娘は彼に手紙を渡しました。

娘から渡された手紙を開いた瞬間、
彼の目から大粒の涙がぽろぽろこぼれ出しました。
ことばにはなりませんでした。

娘は、彼に伝わる精一杯のことばで書いたんだってことが、
その涙から伝わって来ました。


いつの間にか娘の中に育っていたこと、
それは“目の前の人のことばを大切にする”ということでした。


多言語をやる意味なんて、
それまで深く考えたこともなかった私に、
大切なことを教えてくれた、娘の手紙でした。



私が書いた手紙は・・・?

娘は今でも大事にしまっていました。
引き出しから取り出して、
見せてくれたその手紙には、
朝、手渡した手紙と同じことが書かれていました。

娘がロシアにホームステイに行ったのは、もう4年も前のことです。
「あの時、お母さんからもらった手紙が支えになったんだよ」
そんなことは初めて聞きました。



思いを伝えた手紙。
自分を支えてくれた手紙。



まさかその2つの手紙を思い出すなんてね。
またジ~ンときました。









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2012-02-01(Wed)
 

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非公開コメント

手紙の大事な思い出、体に刻まれているんですね。
メール便利だけど、時々手紙書きたくなる。私手紙好きです。お手紙もらうとなんか嬉しい。
2012-02-02 08:56 | Beaver | URL   [ 編集 ]

プロフィール

じんこ

Author:じんこ
ヒッポファミリークラブ東長崎(東京豊島区)木曜日を主催するフェロウ。
趣味は多言語と模様替え。
明治や昭和初期の家具たちが持っている存在感を愛おしみながら、その力を借りて家族5人、67㎡という決して広くないマンション生活を、流れる多言語と模様替えによって豊かにしています。

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